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2008年度 理科特別講座 第2回講座実施報告
Science Partnership Project & Boyo Special Science Program 2008



2008年度SPP講座II〔食品〕第2回講座実施報告

【テーマ】
「日本の食文化と科学技術II ~アルコール発酵技術と私たちの健康~」
第2回講座:11月17日(月) 東京農業大学世田谷キャンパス18号館8階実験室 11時~15時30分
「アルコール発酵を、原料の違いとアルコール回収量から考えよう!」

【講師】
講座担当 東京農業大学短期大学部醸造学科 
舘 博 教授
穂坂 賢 准教授
TA担当 東京農業大学大学院農学研究科醸造学専攻の学生さん

【内容】
1.実験:「もろみのアルコール発酵を見てみよう」「もろみを簡易単式蒸留器で蒸留してみよう」
2.映像学習:「発酵・清酒醸造に関する映像」
3.プレゼンテーション実習



2008年度サイエンス・パートナーシップ・プロジェクト(SPP)講座II〔食品〕の第2回講座が東京農業大学世田谷キャンパスで行われました。昨年度のSPP〔食品〕に参加した生徒にとっては約1年振りの教室となります。何回見ても飽きない副都心の眺望を目に焼きつけ、学食へ向かい昼食を取りました。学食は大学によって特徴があり、メニューの種類、ご飯や野菜のグラム数が選択できるなど望洋高校や東海大学とは異なるシステムで興味を惹きました。もちろん美味しく食べました。

白衣に着替え、いよいよ実験の開始です。今日のテーマは、第1回講座に引続いて「もろみ」を用いたアルコール発酵の実験です。前回同様に単式蒸留装置が用意されていましたが、数Lも蒸留できる大きい装置でした。「もろみ」とは、原料となる米・甘藷(さつまいも)・馬鈴薯(じゃがいも)原料と麹や酵母が一緒になった濁った泡が発生している液体をいいます。実験の途中で、アルコール発酵、清酒醸造に関する映像を見て、発酵や清酒製造過程やアルコール飲料の健康面について学習しました。実験や映像を通して、もろみの中で、麹によってデンプンから糖に変化し、酵母が糖を原料にアルコールを生成する過程を詳しく知ることができました。前回の講座で学習した並行複発酵について、より一層理解が進みました。

実験は、3種類の原料(米・さつまいも・じゃがいも)を用いた際のアルコール生成量の違いを比較しました。前回の実験で用いた浮ひょう法によってアルコール生成量を計算で求めました。アルコール生成量は、さつまいもが最も低く、米が高い値を示しました。これは、原料に含まれているデンプン含量の違いによるものでした。さつまいもは、デンプン含量が3者の中では低いことが意外でした。精米が清酒の原料として用いられている背景も理解できました。プレゼンテーション実習では、いつもの学習した内容をまとめ、グループ毎に発表しました。SPP講座はフルに参加すると8回目を数えていますので、要領よくまとめることができるようになり、SPP学習の成果が表れていました。

最後にいつもの集合写真撮影。白衣を着た生徒達が集合する様子は、未来の研究者が一同に揃った研究室を思わせるものでした。次回は、2008年度SPP講座の最後となります。

その他のSPP活動報告はSPP・BSSPの紹介ページをご覧ください。

次回SPP講座予告
講座II〔食品〕 12月17日(水)
連携機関:東洋製罐株式会社、キリンビール株式会社
場所:東洋製罐株式会社横浜工場、キリンビール株式会社横浜工場
テーマ:日本の食文化と科学技術II ~アルコール発酵技術と私たちの健康~