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2009年度 理科特別講座 SPP第3回講座〔食品〕実施報告
Science Partnership Project & Boyo Special Science Program 2009



2009年度 SPP第3回講座〔食品〕実施報告

「日本の食文化と科学技術III ~清涼飲料水の知られざるサイエンス~」

第3回講座:6月19日(金)
場所:株式会社吉野工業所神奈川技術研究所,東海大学湘南キャンパスA館1F応用化学実験室
テーマ:「食品容器ペットボトルの世界,気体の溶解度・炭酸飲料を題材としてII」
【講師】
株式会社吉野工業所神奈川技術研究所 長谷川直樹所長はじめスタッフの皆様方
東海大学工学部応用化学科 淺香隆准教授,秋山泰伸准教授,佐藤正志講師
【内容】
2009年度サイエンス・パートナーシップ・プロジェクト(SPP)第3回講座〔食品〕は,ペットボトル容器を製造開発している企業と前回ご指導いただいた先生方が所属する大学へ赴き,大学の実験室での実験です。



◎「食品容器ペットボトルの世界」
午前中は,ペットボトルならびに製造装置を開発研究している企業を訪問し,ペットボトルの製造過程や未来の食品容器について実験・実習を交えながら学習しました。はじめに,企業概要,ペットボトル製造過程を学習した後,実際にペットボトルをテスト成形する装置を見学しました。試験管のような小さな容器が空気を注入されて瞬時に膨らみ,普段見慣れているペットボトルに変身しました。プラスチックに熱を加え,結晶構造が変化し製品となる様は圧巻でした。また,製造装置は自社開発しており,清涼飲料会社や消費者の多様なニーズに応えられる優れた先端の技術を紹介してくれました。実験では,ペットボトルの耐圧・耐熱実験や電子顕微鏡を使っての微細構造を観察する専門的な実験を行いました。
科学技術のすばらしさを直に感じ取れる学習でした。
◎「気体の溶解度・炭酸飲料を題材としてII」
午後からは,東海大学湘南キャンパスで気体の溶解度に関する実験の続きです。大学の専門実験室は高校の理科室よりも広く,実験テーマの違いによって実験室が異なることを知り,緊張した雰囲気でスタートしました。今回は,炭酸水,清涼飲料水のpH値や粘度が温度や成分によってどのように変化するのかを測定しました。実験後,得られたデータがどのような意味を持っているのか,そこを読み取ることの大切さを学習しました。先生から,普段何気ない実験でも,得られたデータを如何に読み取り,自然科学の真意を掴み取れるか否かは,実験を行う人間の知識と経験と真実を追究しようとする意欲に掛かってくることを教えていただきました。データを整理し,事後学習でデータが与えてくれる真実を解き明かしていこうと思います。炭酸飲料という身近な食材のひとつの中に,様々な科学が隠れていることを知りました。

次回は,清涼飲料水を製造しているメーカーに訪問しての実験・実習です。次回の講座を終えると,炭酸飲料の基本原理,容器の科学,飲料水の科学の3つのサブテーマが完結します。清涼飲料水の知られざるサイエンスはまだまだ続きます。

次回SPP講座予告
SPP第4回講座〔食品〕「清涼飲料水の知られざるサイエンス」
日時:7月10日(金)
場所:コカ・コーライーストジャパンプロダクツ株式会社茨城工場
講師:日本コカ・コーラ株式会社技術本部学術調査プロジェクトマネジャー 金平 努氏
    コカ・コーライーストジャパンプロダクツ株式会社茨城工場 スタッフの皆様
内容:実験,グループディスカッション,プレゼンテーション実習