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2010年度 理科特別講座 SPP実施報告

2010年度 理科特別講座 SPP実施報告
Science Partnership Project & Boyo Special Science Program 2010

2010年度 SPP第2回講座〔食品〕
「日本の食文化と科学技術Ⅳ ~宇宙食,新しいようで古い食品加工技術~」

日時:6月9日(水)
場所:本校2号館1階化学実験室 10時55分~15時15分
内容:宇宙食の知られざる科学技術

【担当】JAXA有人宇宙環境利用ミッション本部
         有人宇宙技術部宇宙飛行士健康管理グループ 中沢孝氏
    JAXA宇宙教育センター主任 松岡均氏
    JAXA宇宙教育センター主査 立元恵氏

【内容】
SPP第2回講座は,「宇宙食の知られざる科学技術」と題して,宇宙食の歴史,宇宙食の種類や容器について学習しました。冒頭,野口宇宙飛行士の船内活動が紹介され,山崎宇宙飛行士の活躍も最近の話題となっているためタイムリーに学習がスタートしました。

はじめに,「宇宙食の歴史」に関して中沢先生より講義を受けました。ロシアとアメリカの宇宙食の開発秘話や今までに宇宙に行った日本食が紹介されました。ご飯は当然ながら,さばの味噌煮や羊羹,チョコレートなど意外と多くの食品が宇宙に飛んでいることがわかりました。続いて,グループディスカッションⅠ「地上と宇宙の違い」について討論をしました。ホワイトボードに思いついたことを自由に記載し,闊達な意見交換がなされていました。プレゼンテーションⅠでは,まとめた内容の発表となりました。酸素・重力・気圧・温度・音波・紫外線量などの違いや宇宙では“座る”ことができないなどユニークな発表もありました。場慣れした雰囲気で堂々と発表し,質問・解説を生徒どうし双方向で行うなど,和やかな雰囲気で進みました。

午後はじめの授業は,「スペースカレー」のテイスティングを兼ねたグループディスカッションⅡ。「テーマ」は,「宇宙に持っていける,持っていけない食品」に関するテーマで自由に意見を出し合いました。生徒からは,持っていけない食品として炭酸飲料,刺身,寿司などが挙げられました。先生からは,小さな破片に分散してしまう食品が不向きであると教えられました。その後,「宇宙食」に関する全般的な講義を受けました。日常生活で多くの食品が宇宙に持っていけることがわかりました。特に重要なのは,容器と食べ口の工夫と食べ方によって,実に多くの食品が普段の生活と同じような感覚で食べられていることでした。塩・胡椒は液状にして食品に浸み込ませるように使用すること,野口宇宙飛行士がラーメンを食べる映像が紹介され,普段私たちが箸を使って食する動作とさほど変わらない様子だったことが印象的でした。

講座の最後に,スープ麺が普通に食べられるパッケージとは,廃棄物ができるだけ少なくなるパッケージとは,宇宙で食べにくい食品を食べやすくするための工夫などの課題が出されました。

次回は,東海大学湘南キャンパスでフリーズドライを科学的視点から学習します。

次回 SPP講座予告
SPP第3回講座〔食品〕「フリーズドライの科学」
講師:東海大学工学部応用化学科 淺香 隆 准教授,秋山泰伸 准教授,樋口昌史 准教授
場所:東海大学湘南キャンパスA館1階応用化学実験室 E館2階応用化学科第8実験室 他
内容:講義,実験等