トピックス

2010年度 理科特別講座 SPP実施報告

2010年度 理科特別講座 SPP実施報告
Science Partnership Project & Boyo Special Science Program 2010

2010年度 SPP第4回講座〔食品〕
「日本の食文化と科学技術IV ~宇宙食,新しいようで古い食品加工技術~」

日時:7月9日(金)
場所:JAXA筑波宇宙センター
時間:11時00分~16時30分
内容:宇宙食の最先端技術を学ぼう

【担当】JAXA有人宇宙環境利用ミッション本部主任開発員 中沢 孝 氏
     JAXA宇宙教育センター主任 松岡 均 氏

【内容】
SPP第4回講座は、つくば市にあるJAXA筑波宇宙センターにて学習を展開しました。正門から入ると“JAXA”の文字が大きく記された総合開発推進棟やH-IIロケットが目に入ってきました。筑波宇宙センターに来たという実感がすぐに湧いてきました。

はじめに、総合開発推進棟で宇宙航空研究開発機構JAXAの活動紹介映像を見て全体像を掴む学習を行いました。人工衛星やロケットの研究・開発や追跡管制技術、有人宇宙ミッション、宇宙環境利用への取り組みなど様々な活動を行っている研究機関である事を知りました。今話題となっている国際宇宙ステーション(ISS)実験棟“きぼう”や小惑星探査機“はやぶさ”などの映像を通して、とても身近に感じられました。

昼食後、施設見学では、あいにく展示施設が準備のため閉鎖されていたため、人工衛星やロケットなどを展示したブースでの学習はできませんでした。宇宙ステーション試験棟では、国際宇宙ステーションISS“きぼう”に実際に設置された同じモデルの船内実験室を見学しました。想像をはるかに超えた大きさで、黄色い円筒形をした施設が実際に地球を周回していると思うと宇宙技術のすごさを実感しました。次いで、宇宙飛行士訓練設備のひとつである無重量環境試験棟の大型プールやプール内で宇宙服を着た状態で潜り実際の船外活動と同じ行動を訓練する様子、アメリカ製とロシア製の宇宙服の比較、宇宙飛行士が宇宙服を着用する際の映像を見ました。最後に、宇宙食保管庫や宇宙メダカの17代目を観察するなど多くの知見を得ることができました。

総合開発推進棟に戻り、第2回講座で出された課題を中心にグループディスカッションおよびプレゼンテーション実習を行いました。課題は、(1)スープ麺が普通に食べられるパッケージの検討・提案、(2)廃棄物ができるだけ少なくなるパッケージの検討・提案、(3)宇宙では食べるのが難しいものを食べやすくするアイディア、(4)宇宙食を進化させるための提案についてグループで検討し発表しました。施設見学を通じて調査した体験が生かされた発表となりました。

以上で、講座I〔食品〕の学習が終了しました。日本食の多くがそのままの状態で食べられている背景には、日本の食文化のひとつであるフリーズドライ製法をはじめとした加工技術の発展や保存容器の工夫、食べ口の工夫、宇宙飛行士自身の食べ方の創意工夫など人間と科学技術の融合が、新しい食文化を発展させていることを学びました。

次回は、講座III〔材料〕が8月より、講座II〔環境〕が9月よりスタートします。講座IIIでは、ものづくりに関する品質管理と生産性向上をテーマに学習を進めていきます。ご期待ください。

その他のSPP活動報告はSPP・BSSPの紹介ページをご覧ください。

次回 SPP講座予告
SPP第5回講座〔材料〕「身のまわりの材料に着目した科学技術Ⅱ」
               ~ものづくりの原点を加工技術と品質管理から考察しよう~
担当:本校教員
場所:東海大学付属市原望洋高等学校
内容:事前学習「生産ラインから学ぶ品質管理と生産性向上について」等