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2009年度 理科特別講座 SPP第4回講座〔食品〕実施報告

Science Partnership Project & Boyo Special Science Program 2009

2009年度 SPP第4回講座〔食品〕実施報告
「日本の食文化と科学技術Ⅲ ~清涼飲料水の知られざるサイエンス~」

第4回講座

7月10日(金)

場所

コカ・コーライーストジャパンプロダクツ株式会社茨城工場

テーマ

充填物の科学(成分と健康・企業倫理)

講師

コカ・コーライーストジャパンプロダクツ株式会社茨城工場 スタッフの皆様
日本コカ・コーラ株式会社社長室コミュニティコネクションズグループ 岡部容子氏
日本コカ・コーラ株式会社技術本部学術調査プロジェクトマネジャー 金平 努氏
利根コカ・コーラボトリング株式会社広報環境部広報課 額賀明子氏

2009年度サイエンス・パートナーシップ・プロジェクト(SPP)第4回講座〔食品〕は,清涼飲料水を製造・販売している企業での実習です。

到着後,バス内で健康チェックを行い,食品の安全性を最大限求める企業だけあって万全の体制を組んでの受入でした。会議室に入ると早速コカ・コーラのマークやコマーシャルで使われていた歴代の映像やポスターが飛び込んできました。さすが,本拠地に来たなという実感が得られました。工場長のご挨拶の後,コカ・コーラの歴史や製造に関する映像を見て,基本的な知見を学習した後,炭酸飲料の種類や製造方法,炭酸ガスを充填する方法や容器の製造方法について説明を受けました。炭酸ガスを充填する方法にはプレミックス法やポストミックス法などの技術があるなど,さまざまな工夫がなされていることを知りました。また,PETボトル製造過程は前回の講座で学習しましたが,改めて復習することができました。

工場内の製造ライン実習では,空気清浄の行き届いたクリーンな部屋がいくつもあり,その中で洗浄,充填,包装が一連の動きでなされており,それを繋ぐレールやパイプがひしめき,商品が整然と製品化していく様は圧巻でした。また,実習を通して,製品の品質維持,環境整備が企業にとって最大の責務となっていることを改めて知ることができたと同時に,それを補うために科学技術が発展していることも知りました。食品会社として責務の重大さが,企業倫理面や技術面の両方から伝わってきました。

プレゼンテーション実習では,5班に分かれてのグループディスカッション。コカ・コーラの歴史や他社との比較,消費者としての立場での商品の違い,企業倫理として環境対策やCSR活動について,様々な面から発表があり,質問も積極的に出されました。質問に対して,会社の方々より回答をいただきました。

今回の講座で〔食品〕に関するSPP講座は終了となります。「日本の食文化と科学技術Ⅲ」として継続的な学習に取り組んできましたが,今回の講座を終えて,普段の授業で学習している科学の基礎理論がしっかりと応用されていること,環境や品質管理に対する要求が増すに従って,それに応えるべく科学技術が向上していること,日本人特有の食文化が科学技術の裏側にしっかりと根付いていることを知る講座となりました。

次回からは,〔環境〕の講座がスタートします。環境をテーマにした講座は2005年度からスタートし,これで5年目に突入する継続テーマです。ここでは,海洋環境とそれに伴う飼育技術に着目して学習を展開します。

次回SPP講座予告
SPP第5回講座〔環境〕「海と人間との共生を探ろう~海洋環境と飼育技術の多様性~」

日時:8月31日(月)
場所:東海大学付属市原望洋高等学校
講師:日本科学未来館科学コミュニケーション推進室展開・育成グループ学校連携担当
   谷村優太先生,吉田健二先生,田中透先生
内容:「実践!科学コミュニケーションⅡ」グループディスカッション,プレゼンテーション実習