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2009年度 理科特別講座 SPP第5回講座〔環境〕実施報告

Science Partnership Project & Boyo Special Science Program 2009

2009年度 SPP第5回講座〔環境〕実施報告
「海と人間との共生を探ろう~海洋環境と飼育技術の多様性~」

第5回講座

9月18日(金)15時30分~17時50分

場所

東海大学付属市原望洋高等学校 2号館4階コンピュータ実習室2

テーマ

「実践!科学コミュニケーションII~パソコンを利用したプレゼン技術~」

講師

日本科学未来館科学コミュニケーション推進室展開・育成グループ学校連携担当
谷村優太先生,吉田健二先生

内容

2009年度サイエンス・パートナーシップ・プロジェクト(SPP)第5回講座〔環境〕は,8月31日の台風11号による影響で延期となったため,第6回講座より後の実施となりました。

SPPでは,〔食品〕〔環境〕〔材料〕のテーマ毎に「科学コミュニケーション」をテーマとした講座を実施しています。〔環境〕でも,海洋環境と飼育技術がテーマとなっていますが,講座で学習したことを発表する技術やノウハウはどんなテーマでも共通のものといえます。第1回講座ではホワイトボードを利用したグループディスカッションやプレゼンテーション技術を習得しました。今回は,パソコンを用いて,パワーポイントでスライド画面を作成し,自分の考えを聴衆に効果的に伝えるための技術を学習しました。

はじめに発表したい内容を6枚のスライドにまとめる方法を学習しました。「テーマ名,自己紹介」からスタートして,「基本的な事柄」,「ここがすごい!」,「もっと知りたい!」等をスライド毎にまとめていきます。6枚という限られた枚数で如何に自分の考えを要領よく簡潔にまとめていくかが鍵となります。授業では,参考書を用いて自分が興味あるページから基本的な事柄を調べ,スライドを作成していきます。作成にあたっては,与えられた時間の中で調査・作業を進めていきます。数分という限定した時間を与えられたことで,自分が何を調べるのか,どうまとめるかを短時間に判断し,高度に集中して作業を進める必要があり,その結果として視点が目標物に定まり,効果的な作成が期待できます。生徒達は,パソコンに集中し,それぞれのテーマでスライドを作成していました。

次に,発表の練習です。まずは発声練習から。「おあやや ははおやに おあやまりなさい」声を出しての練習。科学の授業とはちょっと趣が異なりますが,発声は大切な発表要素の一つです。そして,発表する技術として,ジェスチャー,ボスチャー,ヴォイス,アイコンタクトの4つの基本動作と聞き手の技術として「聞く側のリアクション:うなずく」,「褒める」,「拍手」が大切であることも学びました。発表者に対して30秒間の「褒め言葉」は結構大変な動作でしたが,発表者は30秒間も褒められるのですから,まんざら悪い気はしないようでした。講座の終盤,代表者によるプレゼンテーション実習が行われました。スライド作成のノウハウや発表技術を学んだ後の成果がしっかりと生かされていました。

次回は,〔環境〕の第7回講座を池袋にあるサンシャイン国際水族館で行います。

次回SPP講座予告
SPP第7回講座〔環境〕「海と人間との共生を探ろう~海洋環境と飼育技術の多様性~」

日時:10月5日(月)
場所:サンシャイン国際水族館
講師:株式会社サンシャインエンタプライズ水族館展示課
   二見武史氏,堀田明里氏
内容:「水族館の役割と飼育環境保全技術について」