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2012年度 理科特別講座 SPP実施報告(第1回、第2回講座〔食品〕)

Science Partnership Project & Boyo Special Science Program 2012

2012年度 SPP第1回講座〔食品〕
「日本の食文化と科学技術VI」

日時

5月30日(水)15時50分~17時00分

場所

本校2号館1階生物実験室

テーマ

清涼飲料水の化学成分と役割

担当

SPP&BSSP実施担当教員

内容

SPP〔食品〕第1回講座は、「日本の食文化と科学技術Ⅵ」の事前指導として実施しました。講座全体の目的や心構え、第2回講座で行われる「事前指導」に関する指導が行われました。 前半は、教頭先生と理科教員からの目的や心構えに関する話しが行われました。事前指導では、「清涼飲料水について調査しよう」というテーマで各自が飲んでいる清涼飲料水を化学的成分として捉えるための学習として課題が出されました。「清涼飲料水(炭酸飲料、お茶系、スポーツ系飲料水)のイメージ」、「消費者が求める清涼飲料水とは」、「飲料水中には何が含まれているか」を系統的に調査し、清涼飲料水のラベルに表示されている『化学成分』を物質として調べたことを第2回講座でまとめます。

2012年度 SPP第2回講座〔食品〕
「日本の食文化と科学技術VI」

日時

6月1日(金)16時00分~17時20分

場所

本校2号館1階生物実験室

テーマ

清涼飲料水の化学成分と役割

担当

SPP&BSSP実施担当教員

【内容】
SPP〔食品〕第2回講座は、「清涼飲料水の化学成分と役割」をテーマに、第3回講座事前学習として、清涼飲料水中に含まれている成分を化学的視点で捉えるための講義および実験が行われました。

講義では、食品がテーマであることから、五大栄養素の一般的な紹介からはじまり、その中で大きな位置を占めている炭水化物の種類(多糖類、二糖類、単糖類)や化学構造について学習しました。その中で、グルコース、フルクトース、スクロース、デンプン、セルロースなど化学の授業で学習した分子よりもはるかに複雑な構造からできていること理解しました。次に、カロリー、ノンカロリーの意味やシュガーレスなどエネルギー摂取に関係した内容を学びました。

実験では、清涼飲料水(ジュース、栄養ドリンク等)の糖度を測定しました。糖度計にはじめて触れる中で、測定窓より見えるスケールから糖度(Brix%)がはっきりと読み取れることや、栄養ドリンクの糖度の高さに驚いていました。測定操作は簡単でしたが、その背景にある原理や、測定した糖度にはどのような意味があるかを考えました。第3回講座は(東洋大学板倉キャンパスにて実施)濃縮に関することを学習します。

最後に、次回講座の班決めを行い、集合時間や持ち物などを確認し、本日の講座は終了しました。普段何気なく目にしている清涼飲料水のラベルですが、化学物質として認識すると別の世界が広がっていることに気付きました。

その他のSPP活動報告はSPP・BSSPの紹介ページをご覧ください。