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2013年度 理科特別講座 BSSP実施報告(第6回講座〔情報〕)

Science Partnership Program & Boyo Special Science Program 2013

2013年度 SPP講座〔情報〕第6回講座
「日本の食文化と科学技術VII ~生産物流システムを科学的に捉えよう~」

日時

11月26日(火)11時30分~16時30分

場所

コカ・コーライーストジャパンプロダクツ株式会社茨城工場

内容

品質管理と生産効率に関する工場実習

講師

日本コカ・コーラ株式会社技術本部学術調査プロジェクトマネジャー 金平 努 氏
コカ・コーライーストジャパンプロダクツ株式会社茨城工場工場長 鳩貝 敦之 氏
スタッフの皆様方

内容

SPP第6回講座は、5年連続でお世話になっているコカ・コーライーストジャパンプロダクツ株式会社茨城工場での実習です。

スタッフの紹介からはじまり、金平氏より「清涼飲料水について」講義を受けました。原料、製品、水について説明を受けた後、本講座のテーマである製造システムと生産効率、加工技術と品質管理について学習しました。続いて、鳩貝工場長より「茨城工場の概要」として、生産品目や生産数量の推移、生産数実績など説明を受けました。本年度の生産実績を家庭用お風呂に例えると何回分に相当するかなど身近な事例に置き換えるなど興味を惹く内容でした。

昼食時は、コカ・コーラの歴史、企業概要、商品概要、企業が取り組むCSR活動、環境への配慮、教育支援など幅広い活動が紹介された映像を見ながらコカ・コーラ全般の基本的な知見を学習しました。

午後は、製造ラインでの実習となりました。はじめに、製造ラインの概要と実習の注意事項を受けた後、5班に分かれてラインに入りました。実習は、レトルト缶ラインを中心に、製造工程においてムダ削減の取り組みを考察する上で必要なデータを得る内容でした。フィラー(缶詰機)~ケーサー(ケース詰め機)~パレタイザ(パレット積み機)までの各工程での処理能力を測定し、ライン全体の処理能力が同じかどうかを比較しました。また、各工程における品質管理や物流システムがどのように行われているか現場に赴いて確認しました。

実習後、グループに分かれ、スタッフのご指導を得ながら、生産効率を算出し、各工程での違いを比較検討しました。また、製造ラインにおいてどのようなムダ削減の工夫がなされているかも議論しました。製造ライン上を製品が滞りなく進ませるためには、ラインの幅を変えたり、一見ムダに見える複数のラインを設定したり、さまざまな工夫がなされていることに気付きました。

その他のSPP活動報告はSPP・BSSPの紹介ページをご覧ください。