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2015年度 理科特別講座 BSSP実施報告(第1回講座〔医療〕)

2015年度 BSSP講座〔医療〕
「医療と健康」第1回講座

日時

2015年10月16日(金)10時00分~16時00分

場所

日本科学未来館

講師

日本科学未来館事業部 対話プログラム開発課
学習プログラム担当   濱 亜沙子 氏
科学コミュニケーター  佐尾 賢太郎 氏

内容

午前中は、日本科学未来館で用意していただいたワークシート「私たちが暮らす未来」を用いた講義です。医療に関することを中心に、幅広く未来技術を学ぶことを目的として進めました。まずは、班ごとに選んだテーマ(1班「パロ」、2班「アンドロイド」、3班「印刷を使った生産技術」、4班「幹細胞を用いた再生医療」、5班「導電性プラスチック」)にそって館内の展示物を調査しました。そして、その未来技術が、どのように利用できてどのように役立つかをグループ発表しました。「3Dプリンタで人工臓器を作る」「アンドロイドを使って遠いところから診察や手術を行う」「老人ホームでパロのようなロボットが会話をして痴呆を防ぐ」など、様々なアイディアが発表されました。そして、残りの時間は、他の班が発表したなかで興味を持った展示物を個人で調査し、理解を深めました。

午後は、午前中に得た知識を中心に「2030年の暮らしはどうなっているか」を、館内の展示物を自由に調査しながら、班ごとにディスカッションしました。ディスカッションでは、日本科学未来館の科学コミュニケーターの方が各班を回りながら、ヒントや提案をしていただき、各班の議論が深まりました。最後に、班ごとの意見をまとめ、プレゼンテーションを行いました。「精巧なアンドロイドを用いて、医者が手術のトレーニングをしたり、3Dでカルテを作成したりすることで、医療がより高度になっている」「ロボットが増えることで仕事が減ってしまい、就職できない人が増えてしまう」「iPS細胞の研究が進み、好きな臓器を3Dプリンタのようなものでつくれるようになり、今では助かることが難しい病気にも対応できるようになる」など、いろいろな意見が出てきました。