2007年度SPP&BSSP講座III〔環境〕第1回講座実施報告
Science Partnership Project & Boyo Special Science Program 2007
Science Partnership Project & Boyo Special Science Program 2007
テーマ |
「私たちが考えるエネルギーと地球環境III」 |
第1回講座 |
10月18日(木)9時40分~16時00分 |
場所 |
ライオン株式会社千葉工場 |
講師 |
ライオン株式会社千葉工場生産技術グループ:塚越 進氏 |
内容 |
1)ライオン株式会社について,千葉工場について |
2007年度望洋特別理科講座(BSSP)が市原市内にあるライオン株式会社千葉工場で行われました。テーマは、「私たちが考えるエネルギーと地球環境III」と題し、2005年度から続けている環境教育講座のひとつで、貴工場とは3回目の連携となります。
はじめに、工場長よりライオン株式会社の概要や企業が取り組む環境対策について説明があり、続いて、企業概要、製品の紹介、製造工程をまとめた映像によるビデオ学習を受けました。その後、ガイドシステムによる工場敷地内を回りました。工場内では、粉末洗剤が箱詰めされていく充填包装ラインを見学しました。僅かの時間に充填・包装・梱包が繰り返されており、コンピュータ制御によるみごとな連係プレーの業を間近に見ました。特に圧巻だったのは、巨大倉庫でした。梱包された製品がコンテナーで移動し、暗闇の空間に吸い込まれ、所定の部屋に保管されていく様子は、さながら映画のワンシーンを観ているようでした。
午後からは、界面活性剤の性質を調べる実験です。浸透作用、分散作用、乳化作用、再付着防止作用などを実際の油の付いた布や糸を用いて調べました。普段の食器洗いなどで経験していることを、実験として観察すると、改めて洗剤の持つ力を知ることができました。続いて、液体衣料洗剤の配合実験です。香料や着色剤を自分達で決めて、世界にひとつだけの液体衣料洗剤をつくり持ち帰りました。最後にプレゼンテーション実習。SPP(サイエンス・パートナーシップ・プログラム)と同様に、今回の講座で学んだこと、すごいと思ったこと、質問事項をホワイトボードにまとめ、グループ毎に発表しました。活発な質問がなされ、今回の講座の関心や理解の高さがうかがえました。
今回の講座で、企業が取り組む環境対策や省エネルギー対策などを知ることができました。また、消費者が安心して製品を利用している背景に、携わるエンジニアの皆さんの大変な努力と企業人としての強い使命感があることを忘れてはならないことを強く感じた講座でした。
その他の2007年度SPP活動報告はSPP・BSSPの紹介ページをご覧ください。
次回SPP講座予告
次回SPP講座予告
講座II〔食品〕
日程:11月7日(水)
場所:東海大学付属市原望洋高等学校
内容:日本の食文化と科学技術 ~発酵技術と醸造技術~
講師:東京農業大学短期大学部醸造学科教授 舘博先生