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2011年度 理科特別講座 SPP&BSSP実施報告(第6回講座〔環境〕)

Science Partnership Project & Boyo Special Science Program 2011

2011年度 SPP&BSSP第6回講座〔環境〕
「私たちが考える地球環境VII ~生態系が与える影響と環境保全技術~」

日時

8月23日(火)13時00分~20時00分

場所

東海大学清水キャンパス、東海大学社会教育センター海洋科学博物館、三保研修館

内容

藻類について、水界における生物の環境、サンゴとサンゴ礁プランクトン採取 

講師

東海大学海洋学部海洋地球科学科 安部 俊彦 教授
水産学科生物生産学専攻 横地 洋之 准教授
海洋生物学科 澤本 彰三 教授

内容

BSSP講座は、静岡県の三保半島にある東海大学清水キャンパスにおいて環境教育講座を2日間にわたって展開しました。ここでは、海洋や陸水における自然環境の変遷をたどりながら、人間との関わり合いの中で生じる赤潮、アオコの発生メカニズム、環境の変化によって海洋プランクトンやサンゴの生態にどのような影響があるかを学び、人間の行為が生態系にどのような影響を与えるかを考察しました。

学校を出発して3時間半程で清水キャンパスに到着しました。9号館3Fにある生物化学実験室にて初日の講座がスタートしました。

はじめに、海洋地球科学科の安部教授より「藻類の分類」「水界における生物と環境」等について解説を受けました。赤潮、白潮、緑潮、青潮、アオコなどの発生メカニズムと環境との関わり合いや、生物由来の毒素による影響について学習しました。続いて水産学科の横地准教授より「サンゴとサンゴ礁」について解説を受けました。サンゴの分類、生態、サンゴ礁の機能を学習した後、人間との関わり合いによって生態系にどのような影響(乱獲、温暖化による海水の酸性化、高水温)を与えるかについて考察しました。

基本的な講義を受けた後、東海大学社会教育センター海洋科学博物館で海洋生物を直接観察し、生態や機能を学習しました。

夕食後、海洋生物学科の澤本教授のご指導のもと、臨海実験場にてプランクトン採取を行いました。夜の岸壁では安全に配慮しながら、代表生徒によるプランクトン採取が行われました。採取後、専用容器に入れ実験室に持ち帰りました。その後、三保研修館に到着し、初日を終了しました。SPPやBSSPで宿泊を伴う講座は今回がはじめての取り組みでしたが、夜という条件を使った生態調査や実験ができ、いままでとは一味違う講座となりました。

その他のSPP活動報告はSPP・BSSPの紹介ページをご覧ください。

次回 SPP&BSSP講座予告『SPP第7回講座〔環境〕』

日時:2011年8月23日(火)13時~20時
場所:東海大学清水キャンパス
内容:プランクトンの生態について、プランクトン観察 グループディスカッション、プレゼンテーション