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2011年度 理科特別講座 SPP&BSSP実施報告(第16回講座〔エネルギー〕)

Science Partnership Project & Boyo Special Science Program 2011

2011年度 SPP&BSSP第16回講座〔エネルギー〕
「豊かな社会と科学技術~技術革新を“想像”から“創造”へと発展させよう~」

日時

11月9日(水)12時40分~17時10分

場所

(独)放射線医学総合研究所

内容

放射線を利用した科学技術

担当

放射線医学総合研究所スタッフの皆様方

視察

千葉市科学館、日本科学未来館

内容

2011年度は、BSSP講座〔環境〕に続いて〔エネルギー〕「豊かな社会と科学技術~技術革新を“想像”から“創造”へと発展させよう~」を3回シリーズで展開します。ここでは、今年度の理科特別講座で通算16回目にあたる講座を報告します。

放射線医学総合研究所との連携授業は、2006年度SPP〔医薬〕に続いて2回目となります。はじめに、研究所で行われている放射線に関わる様々な最先端の科学技術の紹介を受けました。

次に放射線に関する実験実習を行いました。放射線の基礎について簡単に学習した後、霧箱によるα線、β線、γ線の飛跡観察を行いました。生徒実験では、放射線測定器を用いて、身のまわりにある材料を用いて放射線量を測定しました。さらに、線源からの距離とガンマ線の遮へい効果等の実験を実施しました。

施設見学では、重粒子線棟・画像診断棟・分子イメージング棟・緊急被ばく医療施設の見学を行いました。重粒子線棟では、模型による説明を受けた後、加速器のある地下に降り、イオン源室を見学しました。画像診断棟・分子イメージング棟では、最先端の画像診断装置PET(ポジトロン・エミッション断層撮影法)について学習しました。人体を透過しやすいという放射線の性質を利用して、生体深部の病巣を確認し、的確な治療を行うための最先端医療技術に触れました。緊急被ばく医療施設では、放射線によって被ばくした患者を治療する場であり、昨今の放射線事故で処置された場所ということで、とれも身近に感じました。

最後に、各班に分かれて、今回の講座で学んだこと、疑問に思ったことなどを討論し、ホワイトボードにまとめ発表しました。

放射線は怖いというイメージが強く印象付けられていますが、放射線は私たちの生活に存在するものであり、正しい知識によって、正しく利用することにより、私たちの生活を豊かにしてくれるものでもあり、未来の医療をはじめとした科学技術の発展に大きく寄与していくことがわかりました。

次回のBSSP講座〔エネルギー〕は千葉市にある千葉市科学館での実習です。

その他のSPP活動報告はSPP・BSSPの紹介ページをご覧ください。

次回 SPP&BSSP講座予告『SPP第17回講座〔エネルギー〕』

日時:2011年11月19日(土)10時~
場所:千葉市科学館
内容:第16回講座のまとめとエネルギーについて
講師:千葉市科学館館長 大高一雄 氏
   千葉市科学館普及特任チームリーダー 芝塚紗和子 氏