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2012年度 理科特別講座 SPP&BSSP実施報告(第9回講座〔歴史〕)

Science Partnership Project & Boyo Special Science Program 2012

2012年度 SPP&BSSP第9回講座〔歴史〕
「古代の世界を解き明かす科学技術 ~考古学に応用される科学~」

日時

第1回 10月15日(月) 12時15分~17時00分

場所

日本科学未来館常設展示場、オリエンテーションルーム

内容

放射線&フィールドワーク

担当

日本科学未来館企画調整・普及展開部普及展開課 髙見裕一氏、実験教室スタッフの皆様
企画調整・普及展開部普及展開課 酒井夕子氏

内容

BSSP〔歴史〕は、文理の枠を超えて歴史を紐解く科学技術を学習します。また、SPP&BSSPの入門編として、科学的思考力の育成をはかり、博物館・科学館などの展示物を活用した情報収集術やプレゼンテーション技術のスキルアップを目指します。第1回目の講座は、日本科学未来館での実習です。

講座は、常設展示から自分達のテーマを見つける実習からスタートしました。オリエンテーションルームで昼食を済ませた後、早速グループ毎に展示会場へ赴き、テーマ設定のための情報収集を開始しました。事前学習にて、フィールドワークの流れや観察の4原則、博物館が有するテーマをどう読み取るかなど、今回の講座のベースとなる知見を学んでのスタートとなりました。科学コミュニケーターと積極的に会話し、展示物に隠されている本質や意図を直接尋ねるなど積極的な取り組みを展開しました。

つづいて、「放射線」に関する実験を行いました。実験室内の放射線量を測定し、霧箱の簡易装置を使って、α線、β線の軌跡を観察するなど興味ある実験を行いました。生徒の感想からは、「震災の影響で放射線は悪い影響を与えている印象が強かった。しかし、実験を終えて、医療をはじめとして私達の生活に密接に貢献していることを学んだ」という意見が多く記されていました。

その後、再び常設展示会場にて調査学習を行いました。ここでは、テーマを絞り込み、それに関した情報を展示物や科学コミュニケーターから得ていました。

最後に、SPP&BSSP恒例のグループディスカッションとホワイトボードを利用したプレゼンテーションを行いました。収集した情報をまとめる過程で、未来館が私達に伝えたいものは何か、展示にどういうストーリーが描かれているかなど、読み取ることが難しい課題も与えられましたが、生徒一人ひとりが一生懸命に取り組む姿がうかがえました。最後にご講評をいただき講座は終了しました。

その他のSPP活動報告はSPP・BSSPの紹介ページをご覧ください。

次回 SPP&BSSP講座予告『SPP&BSSP第10回講座』

日時:2012年10月19日(金) 11時00分~16時00分
場所:JAXA相模原キャンパス
内容:BSSP〔宇宙〕第2回講座「電波から太陽の表面温度を求めよう」