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2012年度 理科特別講座 SPP&BSSP実施報告(第8回講座〔食品〕)

Science Partnership Project & Boyo Special Science Program 2012

2012年度 SPP&BSSP第8回講座〔食品〕
「日本の食文化と科学技術V ~清涼飲料水の科学技術を解き明かそう~」

日時

第5回 9月21日(金)11時00分~16時30分

場所

コカ・コーライーストジャパンプロダクツ株式会社茨城工場

内容

品質管理と生産効率について学ぶ

担当

コカ・コーライーストジャパンプロダクツ株式会社茨城工場 スタッフの皆様
日本コカ・コーラ株式会社技術本部学術調査プロジェクトマネジャー 金平 努氏
利根コカ・コーラボトリング株式会社CSR推進部広報環境課 品田小百合氏

内容

SPP第5回講座は、4年連続でお世話になっているコカ・コーライーストジャパンプロダクツ株式会社茨城工場での実習です。

スタッフの紹介からはじまり、工場長より「工場ラインの概要」について説明を受けました。次いで、製造課長から実習するラインのポイントや原料から製品ができる工程の説明がありました。また、金平氏より「清涼飲料水について」のお話があり、製品、原料、加工技術や品質管理、「水をみがくとは何か」について基本事項を学習しました。清涼飲料水が消費者に届くまでには多くの工程を経ていること、それぞれの工程において徹底した品質・衛生管理がなされていることを知ることができました。
昼食時は、コカ・コーラの歴史、企業概要、商品概要、企業が取り組むCSR活動、環境への配慮、教育支援など幅広い活動が紹介された映像を見ながらコカ・コーラ全般の基本的な知見を学習しました。

午後から、ジャンバー、帽子・ヘルメットを着用し、製造工場内に入りました。箱詰めされた製品を倉庫に保管するライン、製品検査室などを見学した後、お茶・ペットボトルを製造しているアセプラインに入りました。各工程の説明を受けながら、計測ポイントでフィラー(充填機)から流れてきたボトルの数とケーサー(箱詰め)でのケース数を一定時間カウントしました。ボトルが一定した速度で流れているように見えても、アキューム(製品の流れを調整する場所)等でコントロールした流れをつくっている事に気付きました。

データ測定後、グループに分かれて、スタッフのご指導を得ながら、単位時間あたりの製品通過数を求めました。それぞれのポイントにおける生産効率を求め、ポイント毎の違いがなぜ発生するのかを考察しました。プレゼンテーションでは、それぞれのグループで測定結果や生産効率を発表しました。ライン上で製品が渋滞や空白を発生させず、安定した製造を維持するために、しっかりと計算された生産管理システムが施されていることを知りました。

その他のSPP活動報告はSPP・BSSPの紹介ページをご覧ください。

次回 SPP&BSSP講座予告『SPP&BSSP第9回講座』

日時:2012年10月15日(月)12時30分~16時30分
場所:日本科学未来館
内容:BSSP〔歴史〕第1回講座「放射線&科学コミュニケーション」