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2013年度 理科特別講座 SPP&BSSP実施報告(第2回講座〔素粒子〕)

Science Partnership Program & Boyo Special Science Program 2013

2013年度 SPP講座〔素粒子〕第2回講座
「素粒子の世界が宇宙の謎を解く~素粒子がもたらす未来の科学技術~」

日時

11月12日(火)13時30分~16時30分

場所

東海大学付属市原望洋高等学校 実験室

内容

素粒子がもたらす未来の科学技術について学ぶ。宇宙開発の最新技術を学習し、未来の科学技術を拓く知識を身につける。

担当

航空宇宙研究開発機構 S&MAマネージャ 清水幸夫 氏

内容

今回の講座は、航空宇宙研究開発機構(JAXA)から、清水先生に来校いただき、「宇宙開発における素粒子・粒子の応用」をテーマに、ご講義をいただきました。2010年6月13日、地球から約3億キロメートルに存在する小惑星「イトカワ」から、サンプルを採取し、無事帰還というミッションを成し遂げた、人工衛星「はやぶさ」について説明を頂き、特に「イオンエンジン」のイオン粒子加速の原理について詳しくお話を頂きました。また、日米欧共同の、粒子加速器による宇宙科学実験であり、スペースシャトルに搭載された装置により、人工オーロラを作るシーパックSEPAC(Spaceshuttle Expepriment of Particle Accelerators)では、その仕組みや、実験装置の、電子ビームを作る電子銃と、機体の電荷が偏らないようにするためにプラズマを放出する機械など、日本が担当した部分をご紹介いただいた。また、本物の隕石も持参いただき生徒たちは初めて見る隕石に釘付けになっていました。宇宙について、幅広い内容でお話を頂くことができ、生徒たちの興味はより深まりました。

後半は、今回ご講義いただいた内容を中心に、各班でディスカッションテーマを決め、ホワイトボードによる発表を行いました。「はやぶさ2」はどのようなミッションへチャレンジすべきか等、生徒たちは活発に話し合いをしていました。各班の発表の後、清水先生より、ひと班ずつ丁寧に、ご講評を頂くことができました。

12月13日はJAXA相模原キャンパスにて、はやぶさ2に搭載予定のイオンエンジンに関する講座を実施する予定です。

その他のSPP活動報告はSPP・BSSPの紹介ページをご覧ください。