2014年度 理科特別講座 SPP&BSSP実施報告(第2回講座〔情報〕)
2014年度 SPP講座〔情報〕第2回講座
「日本の食文化と科学技術VIII~生産管理システムと科学技術~」
2014年度 SPP講座〔情報〕第2回講座
「日本の食文化と科学技術VIII~生産管理システムと科学技術~」
日時 |
9月3日(水)12時00分~15時30分 |
場所 |
本校 2号館1階化学実験室 |
内容 |
生産効率に関する講義・実習 |
講師 |
日本経営工学会 稲田周平氏(慶應義塾大学理工学部管理工学科) |
内容
内容
今回の講座は、日本経営工学会の稲田先生を本校にお招きし、実習を中心とした講座を展開していただくことで、作業の効率化について学びました。
はじめに、管理工学についての講義を受けました。管理工学とは「人」「物」「金」「情報」を効果的に組み合わせることにより、トータル的に良い仕組みを作り上げるための理論であることがわかりました。
その後、ピンボードと呼ばれる、30個の穴が開いたボードに1本ずつピンを入れる、実習用の道具を使い、作業を行いながら効率を考えるという実習に入りました。作業開始時のボードやピンの位置、手の使い方等は自由で、いかに効率よく全てのピンを立てるか、という実習で、生徒たちは、ゲームのように楽しみながら学習することができました。ピンは上下で形に違いがあり、上下を逆に立ててしまった場合は手直しが必要となり、効率が落ちてしまいます。生徒たちは、はじめは何も考えずにピンを立てる作業をしていましたが、徐々に、班の中で、「ここが効率悪い」「開始前にピンの向きをそろえておくと効率がいい」「ピンとボードの位置関係が重要だ」など、自分たちの作業を分析し、論理的に方法を考えるようになりました。途中、稲田先生から、ピンボード実習に限らず、一般的に「よい作業とは何か」というヒントをいただきながら実習を進めました。実習後、各班、今回学んだことをプレゼンし、稲田先生から、まとめのお話をいただき、一日の講座が終了しました。
ピンボード実習を通じて、品質を落とすことなく、生産効率を上げるためには、作業を分析し、そこから考えられる工夫や理論が大切だということを学ぶことができました。
その他のSPP活動報告はSPP・BSSPの紹介ページをご覧ください。