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2014年度 理科特別講座 BSSP実施報告(第4回講座〔歴史と科学〕)

2014年度 BSSP講座〔歴史と科学〕
「古代の世界を解き明かす科学技術III ~考古学に応用される科学~」

【第4回講座】

日時

1月21日(水)11時00分~16時00分

場所

東海大学湘南キャンパス 文学部歴史学科考古学専攻

内容

講座
「考古学を解明するサイエンス」

講座担当
東海大学文学部歴史学科考古学専攻
松本建速 先生
宮原俊一 先生

講座概要

第3回講座で考古学を解明するための技術やそれを理解するための基礎知識を学習した。理科の研究技術が考古学分野にどのように影響を与えているかを実例を交えながら学習した。

講義

東海大学文学部歴史学科考古学専攻教授 松本建速 先生

「歴史とは何か、考古学とは何か」自然科学との関係

「土と石から歴史を読み解く」
1.土器は何からできているか
2.黒ボク土が語る馬飼人の移住の話
3.石の化学成分が語ること

実習 I

「土器は何からできているか」
実体顕微鏡を使って土器がどのような粒子からできているかを調べました。

実習 II

「石の化学成分が語ること」
実体顕微鏡を使って各地から集めてきた砂の色や形状からどのような環境で作られた岩石かを考え、その砂があった場所を予想して発表しました。

感想

科学には自然科学と人文科学があること、自分たちが普通に使っている科学とは何かをしっかり考える機会となりました。また、土の成り立ちを知ることによって土器の見方も変わったと思います。もっとも衝撃的だったのは倉庫にあるたくさんの土器がほとんど縄文時代の土器だったことです。これまでの知識で縄文時代、弥生時代、古墳時代、平安時代の土器の特徴を知っているつもりでした。研究において年代の測定がいかいに重要であるかがわかりました。また、砂を観察することによってその当時の環境や人々の生活まで考えていくことができるということを知り考古学に興味を持つことができました。

<写真左:松本先生による講義 写真右:土器を顕微鏡で観察>

<写真左:土器を顕微鏡で観察 写真中央:各地の砂を観察 写真右:観察した砂の様子>

<写真左:砂の種類 写真中央・写真右:プレゼンテーション準備>

<写真左・写真中央:プレゼンテーション 写真右:松本先生による講評>

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