2008年度SPP&BSSP 講座III〔環境〕第2回講座実施報告
Science Partnership Project & Boyo Special Science Program 2008
Science Partnership Project & Boyo Special Science Program 2008
テーマ「環境保全に関する最先端の科学技術を学ぼう ~住まいの環境対策と水質保全技術~」
テーマ「環境保全に関する最先端の科学技術を学ぼう ~住まいの環境対策と水質保全技術~」
第2回講座 |
6月25日(水)10時30分~16時00分 |
場所 |
海大学湘南キャンパスA館2階総合化学実験室 |
「住まいの空気を健康に ~環境浄化触媒の合成~」 |
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講師 |
東海大学理学部化学科:関根嘉香准教授 |
内容 |
1.「講義」環境浄化触媒について(触媒とは、酸化マンガン(IV)のはたらき、光析出の原理) |
2.「実験」環境浄化触媒の合成 |
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3.「プレゼンテーション実習」 |
2008年度サイエンス・パートナーシップ・プロジェクト(SPP)講座III〔環境〕の第2回講座が東海大学湘南キャンパスA館2階総合化学実験室で行われました。
広大な大学キャンパスの独特な雰囲気の中、理工系実験研究棟のひとつである化学系実験棟に向かいました。高校にある化学実験室の2倍以上の空間を有する教室に入ると、これから大学で授業を受けるという意識が必然的に高まりました。
はじめに、関根先生より研究室の学生、大学院生の紹介をしていただきました。講義は大学院生が行い、環境浄化触媒について、光析出の原理などやさしく判りやすく丁寧に説明がありました。
いよいよ実験のスタート。各テーブルに1班5~6名が1グループとなり、そこに学生・大学院生が1名付いての懇切丁寧な指導になりました。はじめての経験で戸惑うことがある中、学生さんがやさしく接して説明し生徒たちも安心して実験に取り組みました。
キャンパスライフの楽しみのひとつが食事。コム・スクエアと呼ばれる理工系、体育系の学生が多く利用する食堂で先輩達と一緒に会食。テーブルでは、班毎にまとまり、実験を指導する先生というよりも先輩として、共に食事をとりながら大学生活について、勉強について、趣味についてなど打ち解けた会話がなされ、高校生にとって良き先輩として接してくれました。
午後からは、合成した環境浄化触媒を使って、実際にシックハウスの原因物質であるホルムアルデヒド分解効果を触媒の有無で調べました。ホルムアルデヒドを発する木材が入っている模型ハウスに触媒を入れアルデヒドがどのくらい分解されるかをガス検知管で調べました。結果を整理し、ホワイトボードにまとめ、最後にグループ毎のプレゼンテーション。学生・大学院生も指導の結果が問われちょっと緊張気味。それぞれグループ毎に関根先生よりコメントをいただきました。
本校は、東海大学の付属高校です。当然、大学との高大一貫教育の中、高校生が大学キャンパスを利用し、最先端の科学技術を触れる機会を得ることは最大のメリットです。化学実験の途中、理学部化学科三浦恭之主任教授より理学部と工学部について、化学科についてのお話をうかがうチャンスを得ました。SPPの中に進路学習も組み込まれた、内容の濃い一日となりました。
次回のSPP講座〔環境〕は、東京電力株式会社五井火力発電所での水質保全に関する環境教育講座として10月に実施となります。7月からは、〔防災〕のSPP講座がスタートします。
その他のSPP活動報告はSPP・BSSPの紹介ページをご覧ください。
次回SPP講座予告
次回SPP講座予告
講座III〔環境〕
講座III〔環境〕
【日時】10月23日(木)
【場所】東京電力株式会社五井火力発電所
【内容】企業が取り組む環境技術 ~水質保全技術について~
講座I〔防災〕
講座I〔防災〕
【日時】7月9日(水)
【場所】東海大学付属市原望洋高等学校 2号館1階生物実験室
【内容】都市災害における防災技術と私たちの心構え ~液状化現象について~