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2012年度 理科特別講座 SPP&BSSP実施報告(第12回講座〔歴史〕)

Science Partnership Project & Boyo Special Science Program 2012

2012年度 SPP&BSSP第12回講座〔歴史〕
「古代の世界を解き明かす科学技術 ~考古学に応用される科学~」

日時

〔歴史〕講座 第2回 11月7日(水)12時15分~17時00分

場所

東海大学付属市原望洋高等学校 1年8組教室

講師

千葉市科学館館長 大高一雄 氏
教育普及特任チーム 鈴木理沙 氏

内容

「年代測定の基礎 ~元素・同位体・放射線~」

内容

〔歴史〕講座の第2回目は、元素・同位体・放射線に関する基本的な知識の習得に向けた授業を行いました。大高館長より、原子・原子核について復習が行われ、「化学基礎」の最初の頃に学んだ原子番号と質量数、陽子・中性子・電子など原子構造の基礎を確認しました。続いて、活動実習では、半減期の基本的な知見を学んだ後、ゲーム感覚のユニークな方法で半減期の意味について学習しました。はじめに2つのグループに別れ、サイコロを原子に見立て、それぞれのグループで100個あるサイコロを床に散らし、「1」の目が出たサイコロを安定原子として数えて取り除き、残ったサイコロの数を記録していくという操作を繰り返し行いました。1回目、「1」の目が出たサイコロは14~18個、残りのサイコロは86~82個となりました。残ったサイコロを再び床に散らすと「1」は11~14個、残りは75~68個となりました。両グループとも多少の差は出たものの、同じような割合で減少していきました。これを1桁まで繰り返した後、回数を横軸に、残数を縦軸にして方眼紙に記入し、サイコロの数が半分の50個になったときの回数を求めました。これを原子が50%まで崩壊するまでの年数に換算して、半減期の意味について考えを深めました。最後に、α線、β線、γ線など放射線の基本的な内容をまとめ終了しました。サイコロゲームから科学的な知見を得ることを体験した講座となりました。

その他のSPP活動報告はSPP・BSSPの紹介ページをご覧ください。

次回 SPP&BSSP講座予告『SPP&BSSP第13回講座』

日時:2012年11月24日(土) 9時00分~13時00分
場所:千葉市科学館
内容:BSSP〔歴史〕第3回講座「科学館フィールドワーク」